イラレでトンボを使用する

2014/04/03 Illustrator

Illustratorでのトンボ(トリムマーク)の作成、使用する方法を解説します。
デザイン学生1年目だった頃は謎の機能だったトンボですが、意味さえ分かれば必須になりますよ!

グラフィックや紙業界の超初心者向けの記事ですが、
ウェブ業界の方も、自分で名刺を作成したりする場合も多いと思うので作り方・使い方は知っておくと良いでしょう。

トンボ(トリムマーク)とは

イラレで作るからどうってモノでも無いのですが、
トンボは簡単に言うと、印刷物を仕上がりサイズで断裁する際の目印にする表記です。

例えば、A4のポスターを作る際は少し大きめの紙に、
塗り足し(紙からはみ出る)部分までデザインし。断裁で丁度A4サイズにするというのが
一般的な印刷物を作る時に流れになります。

A4の紙丁度にデザインしたものを、紙の四隅きっちりに印刷ができないからですね!

イラレでトンボを作る方法

実際に、イラレでトンボ(トリムマーク)を作成するには以下の手順で行います。
今回はA4の紙に名刺を印刷することを想定して解説します。
※MACのIllustlatorCC(ver17.1.1)で作成していますが、バージョンで特に差はありません。

1.まずは環境設定「ファイルから新規」を選択!

イラレの環境設定

印刷物なので、上記のように設定します。
プロファイルを「プリント」紙のサイズがA4想定なので、サイズを「A4」、
紙のデザインなので、単位は「ミリメートル」を選択します。
詳細の内容は基本的にデフォルトで良いと思いますが、
念の為、カラーモード「CMYK」ラスタライズ効果「高解像度(300ppi)」プレビューモード「デフォルト」に設定されていることを確認してOKを押して下さい。

2.アートボード(紙のサイズ)内に作成するサイズのオブジェクトを作成

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今回は、一般的な名刺サイズ(55mm x 91mm)のオブジェクトを作成します。
余談ですが、私は一番ベーシックなこのサイズを好んでいます。

3.トンボ(トリムマーク)を作成する

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作成したオブジェクトを選択し、「オブジェクト」→「トリムマークを作成」を選択します。
これで、名刺サイズ(55mm x 91mm)に仕上げる為のトンボ(トリムマーク)が作成されます。

4.名刺のデザインをする

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仕上がり線を確認する為に「55mm x 91mm」の位置にガイドを引きます。
せっかくトンボで断裁位置を指定するので、仕上がりサイズをはみ出すデザインにしました。
この際、仕上がり線から3mmまでを綺麗にマスクして、塗り足し部分を準備すると良いです。

5.印刷して断裁(カット)する

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最初はまだトンボの意味とか紙を切る位置とか良くわからないと思いますが、
深く考えずに、内側の線を紙がバラバラにならないようにカットしましょう。

画像の赤い点線に当たる部分をカットすれば良いだけです!

自分で印刷して切る場合は、カッターと鉄定規とカッターマットを準備すると綺麗に仕上げ易いです。
また、短い方から切ると断裁途中も安定するのでオススメです。

6.トンボ通りに断裁して完成!

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画像はイラレ上のイメージですが、仕上がりはこんな感じになります。
全然名刺っぽく無いデザインでごめんなさい。ふざけちゃいました。

まとめ

トンボの作り方・使い方は、印刷物作る際は絶対に必要な知識なので覚えておくと良いと思います!
デザイン1年生の時はなかなかこれの重要性に気づけなかったのですが、
使っているうちにすぐに分かるので安心して下さい。(最初は何度も断裁位置を間違えましたw)

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